埼玉高速鉄道株式会社と埼玉学園大学は、2020年2月に包括的連携に関する協定を締結し、産学連携活動をしています。10月25日(土)に、株式会社テレビ埼玉常務取締役(編成・技術担当)編成局長の大野茂利氏、埼玉高速鉄道株式会社代表取締役社長の平野邦彦氏にお越しいただき、「埼玉発 地方創生と『まち・ひと・しごと』」と題して、産学連携フォーラムを開催しました。
 第1部の特別講演では、埼玉高速鉄道株式会社の平野社長が、これまで青函トンネル工事や、高輪ゲートウェイ駅開発、Shu-Shu Trianなどに関わってきたことに触れて、「駅が、まちづくりや地方創生に非常に大きな力を発揮する」として、地域の宝を発掘することも重要であることを説明しました。また、アイカサの事例を挙げて「成功の反意は?」と尋ね、「失敗ではなく、挑戦しないこと」、スモールサクセスの積み重ねが大事であると述べました。
 

埼玉高速鉄道株式会社 平野邦彦代表取締役社長
 

 
 株式会社テレビ埼玉の大野常務・編成局長は、SNSで拡散する誤情報を取り上げ、公益性、公共性、公平性に立脚し、正確で迅速な報道や教養・教育の進展、節度をまもり、真実を伝える広告を伝えるテレビ放送の役割を説明しました。さらに、埼玉の民間放送局として、埼玉のスポーツなど埼玉発のコンテンツを発信していくことで地方創生につなげていく、自社ならではの役割も話しました。
 

株式会社テレビ埼玉 大野茂利常務取締役(編成・技術担当)編成局長
 
 第2部の産学連携の活動報告では、経済経営学部の学生が、埼玉高速鉄道と本学が共同で開発したインターンシッププログラム「SSプログラム」に参加し、埼玉高速鉄道でのインターンシップの経験を発表しました。
 また、「イイナパーク春祭り2025」や、見沼田んぼの十色とうがらしファーム見学・収穫体験、埼玉高速鉄道車両内の中づりポスターを制作したことについて、主体的に取り組んできた経済経営学部がその取り組みを発表しました。
 

産学連携プロジェクトでのゼミナール活動を発表する経済経営学部の学生
 
 
 
 第2部の発表を聞いていた平野社長は、学生のフィールドワークは、自主的な活動で、かつ、多くの「気づき」もあったようで、大きな収穫、経験になっただろうとコメントしました。また、大野常務・編成局長は、「地域に根差し、地域とともに活動する学生のアクティブな姿勢、しっかりまとめた研究成果の発表にたいへん刺激を受けた、研究の狙い、自分たちの問題意識を明確に設定するとともに、実施後の反省点もしっかり共有し、たいへんすばらしい内容だった」とコメントを寄せました。
 これまで大勢の人前で発表した経験が少ない学生には、発表までのプロセスを含むフォーラムでの発表全体が大きな学びの場となりました。
 講演いただき学生発表にもコメントを寄せていただいた平野社長、大野常務・編成局長はじめ、産学連携プロジェクトに関わる方々、聴講いただいた方々に感謝いたします。
 

フォーラム終了後、平野社長、大野常務、登壇した学生で記念撮影